IPOで税金を節約する方法はNISAの利用

株の売買で得た利益には税金が掛かります。
色々考えて売買してもその全額を利益にすることはできず、およそ2割が税金として引かれてしまいます。
投資額が少ないうちはそれ程気になりませんが、投資額が増えて売買益が増えてくると2割の税金が大きく感じられます。

そこで節税しながら資産を殖やしたい人が活用していきたいのがNISAです。
NISAは小額投資非課税制度のことで運用益が免税になるというメリットがあり、もともとはイギリスで制度化されているISAをお手本にして作られています。
日本版のISAということで、NをつけてNISAという名前が付いています。
イギリスのISA自体は個人貯蓄口座の略ですので、もともと投資用の口座というよりは資産を貯蓄していく堅実な運用のために制度が出来ているとも考えられます。

本家のイギリスでは1999年4月に導入されていて、実に国民の4割が利用していると認知度も高い制度です。
節税効果の高い貯蓄口座の感覚で利用している人が多いのです。
日本ではまだイギリスのISAには及ばない点も多いのですが、CMでも見かけることで少しずつ認知度も高まってきています。

NISAは小額投資非課税制度がスタートした時点では一年間の非課税枠は100万円が上限でした。
それが現在は120万円まで上がり、毎月10万円まで投資する計算なら年間120万円までを運用できます。
ただデメリットもあり、売却した場合でもその投資枠が復活することはないため頻繁にトレードをする人にはあまり向いていません。
例えば20万円の銘柄を購入して利益が出たからといって売却してしまえば、その年の残りの非課税枠は100万円まで下がってしまうのです。

また毎月10万円ずつ投資にお金を回せるという人も多くはありませんので、NISA口座を開設したものの活用しきれていない人が多いというのも現状です。
日本で積立投資が、貯蓄並みに浸透しないことにはNISAは魅力の少ない制度のまま終ってしまうでしょう。

NISAをもっと活用しよう

そこでなかなか使い切れないNISAの投資枠を生かす方法として、IPO投資があるのです。
NISAは本来長期投資のための口座として作られている小額投資の優遇制度ですので、積立投資や保有しつづける銘柄を買うべきとも言えます。
ですがNISAの売買益が免税になるというメリットを生かすためには、利益が出た株を利確しないことには意味がありません。
節税効果を十分に発揮しつつ、資産を増やすためには頻繁に売買するよりも一度に大きく儲ける方法が向いています。

新規公開株のIPOでは、公募価格よりも初値が大きく上回る可能性が高いため人気があります。
そのためIPOだけを狙って投資している人も少なくはありません。
IPOは新規公開の時に公募して当選した人しか購入する権利がありません。
そのため人気が集中して、初値がつく瞬間に公募価格よりも株価が大きく上昇するのです。

公募価格の何倍もの初値がつけばそれだけ利益も大きくなります。
通常、株の取引の場合には値幅制限と言って1日に上下する株価に制限があるため短期で大きく儲けることは難しいです。
ですがIPOの場合には可能性が無限ですので、びっくりするような初値がつくこともあるのです。
数倍になることもありますので、初値がついた時点で売却すれば大きく利益を出すことができます。

例えば公募価格が50万円の銘柄が、初値で倍の100万円になれば利益は50万円ですが、そこから税金が10万円差し引かれて利益は40万円となってしまいます。
IPOの投資を最初からNISA口座で行なっていれば、税の優遇制度で利益の50万円を丸々手に入れることができるのです。
ただし証券会社の中にはNISA口座でIPO投資ができない場合、取り扱い銘柄が少ないこともあります。
IPO目的でNISA口座を開設する時にはあらかじめ目的の証券会社で確認しておくと間違いがありません。